44歳主婦がもう一度サブ4チャレンジ

ランニング5年目。自己ベストは3時間56分34秒(第6回はが路ふれあいマラソン/2019)です。岩本能史著『限界突破マラソン練習帳』を読みながら練習しています。

激坂最速王決定戦2020@ターンパイク箱根

 

11/21土曜日、激坂最速王決定戦2020@ターンパイク箱根に参加してきました!

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3連休初日、箱根の有料道路を通行止めにして行うマラソン大会、なんて贅沢(迷惑)なのでしょう(・_・; 参加費がややお高めなのも納得です。

 

小田原からスカイラウンジまでの13.5kmを登るだけの『登りの部』と、往復する『ピストンの部』があり、私はピストンの部にエントリー。

そもそもこの大会にエントリーしようと思った理由は、ゲストの館澤亨次選手に会いたいから!館澤選手と同じ登りの部でエントリーしても走る姿なんて米粒程度しか見られないのでは?それなら、先にスタートしてスライドできるか、追い抜かれる方が確実なのでは?という考えだけで、往復コースを選択。でも坂なんてほとんど走ったことなくて大嫌いだし超絶苦手。完走さえできればいいやーと緩い気持ちで当日を迎えました。

 

小田原駅から箱根登山鉄道で一駅の『箱根板橋駅』から徒歩3分くらいの小学校が更衣室や荷物預けの場所。

女性は専用の独立した更衣室があり、土足禁止の広いスペースでとても快適でした!1番奥まった場所にあるので男性選手が通りかかることもなく、入口に常に女性スタッフが1人立っているので安心です。

体育館にあるトイレもレース前後も一度も待つことなく、快適でした。(和式のみ)レース前、男性は20人くらいの列ができていましたが、途中にある公園やスタート前の仮設トイレに行列はありませんでした。

 

スタートは10分間隔で100人ずつのウェーブスタートだったこともあり、密にならず、またギスギスした感じもなく、長時間整列することもなく、とても良かったです。スタートと反対側にはアップエリアもありました(使う気なし)。

スタート整列をしていたら、横に全身Onの方を発見!と、よく見たら、Onの社員の方でした!せっかくなので一緒に写真を撮りたかったけれど、すでにスタート10秒前のカウントダウンが始まっており断念。先にスタートしたOnの他の社員さんがいることを教えてもらい、スライドを楽しみにスタート!

 

走り出したものの、最初から容赦なき坂!!昨日の夜見た、吉田香織さんのYouTubeのアドバイスを参考にするどころではない。全然走れない(T-T)一応走ってるんだけど、ほんのちょっぴりずつしか進まない。体感的に平地の3倍くらいのしんどさ、200m毎にある富士山型の距離表示が恋しすぎる〜。

同じウェーブの最後尾を守りつつ、次のウェーブの猛者がやって来たら、後ろから来てるよ!と積極的にお知らせw車道は基本一車線で、車同様、片側のみを使用するので、道路は広くはありませんが、横に並んで走ることもほぼないので、とても快適でした。

 

とにかく空気がひんやりしていて、木が多くて、気持ちいい道路が続いているのですが、走っても走ってもちょっぴりしか進まないので、もうみんな汗だく(>_<)

たまに景色が開けて、湘南方面が見えると、うわー最高ー!となるのですが、それもほんの一瞬…走っても走ってもちょっぴりしか進まない地獄(´;Д;`)

 

4km過ぎ、はあはあ汗だくで(本人としては)走っている私を1人の男性が追い抜いて行きました。これまでも沢山の人に追い抜かれていますが、その男性は『歩いていた』のです!!!

思わず「歩いてる人に抜かれた!」と叫んだところ、その方は優しく微笑んで「私もさっき歩いている人に抜かれて、歩くほうが速いことに気づきました」と教えてくれました。

それを聞いた瞬間「私もそうします!」と戦略的歩きを選択。ただの歩きではなく、走ってるつもりで腕も振って早歩き!普段の早歩きは大股ですが、坂では厳禁なので、小股は変わらず身体の下に脚を下ろして高ピッチでテクテクテクテク…。

それまではフルマラソンで1時間くらい差がある友人よりも遅かったのですが(どんだけ坂が苦手なのか…)、そこからは息を吹き返しどんどん進んでいきました。とは言え、しんどさに比べて進んでいると言うだけで、走っている人には普通に抜かれます。この先、登りは全て歩く!と固く誓ったので(爆)ひたすら歩いていたら、抜いていく何人かの男性からは「歩いてるのになかなか追い付かなかったよ」とお褒め?の言葉をいただきました(^-^)

『登りの部』だったら、こんなことしてもつまらないし、なんなら『ウォークの部』で良かったのでは?となりますが、この登りをこのあと全て下るとわかっているので、ひたすら下りのために足を貯めに貯めました。

 

そうこうしているうちに、もう先頭が降りてきた!すごい!速い!カッコいい!!!

自分は歩いてるくせに、超笑顔で下ってくる選手に「ファイト!」「ナイスラン!」と声掛け。皆さん颯爽と駆け抜けながら、返事をしてくれたり頷いてくれたり手を上げてくれたり。

これこれ!知らない人まで応援しちゃうこの感じ、大会だなー!楽しいなー!とテンション上がって、すれ違う全員を応援!歩いてるのにw

走ってる皆さん、「お前こそ頑張れよ」と思っていただろうなって、後で思いました。どうりで皆さん、私に対しても「ファイト!」って言ってくれたんだわ(^o^)Onの社員さんとも無事スライドできました!めちゃくちゃ速かった!!

 

給水は約4kmごとにペットボトルで水のみの提供。その横に仮設トイレも1基用意されていましたが、行列はありませんでした。途中にトイレがあるのか事前の案内がなく心配でしたが、準備されていて安心して、結局使うことはありませんでした。

登りは歩いているので、ペットボトルも手に持っていて、適宜給水ができました笑。下りは走ったので、その場で飲むだけにしました。(500mlのペットボトルはほとんど余らせてしまうので申し訳ない気持ちになる…仕方ないけど)

 

10km過ぎからは下ったり登ったりの繰り返し。下った分だけ、折り返してから登ると言うことなので、下りはやめてー!と思いつつ。でも下った後の登り坂見ては「おーい、勘弁して〜!」といちいち驚かされて、ターンパイクを満喫。

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そしてやっと到着したスカイラウンジ!13.5kmをギリギリ2時間切って登り切りました!そこにはご褒美の富士山!!!(写真上)

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大学生や館澤くんが、このすきにゴールしてしまったら最悪なので、大急ぎで写真撮影をしてコースに復帰。

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箱根駅伝5区を走ったこともある、青山学院大学の竹石くんともすれ違えました!

 

しかし、なかなか館澤選手が来ない…ずっとスマホを構えているのも難しい…しかしもう大学生はおろか、一般選手しかいなくなってしまった…と、私も走り始めてしばらくして、給水所が見えて次は給水どうしようかな…と思っていた時、給水所手前のゴミ箱付近に突然現れた館澤選手!!!一般選手と混じっていて、全然わからなかった(´;Д;`)

思わず、館澤くんを勝手に呼んでいるあだ名を絶叫する気持ち悪いおばさんと化してしまった…あーあもう最悪。動画撮りながら「館澤くんファイト!」って言うつもりだったのに、なにひとつできなかった(´;Д;`)でも優しい館澤選手は、そんな気持ち悪い人にも笑顔で「頑張りましょう!」とかそんな様なことを言ってくれました。びっくりしすぎて、なんで言ってくれたのか全然覚えてない…。

スカイラウンジで「館澤選手楽しみですね!」と言いながらお互いの写真を撮影した男性の方にもあとで、「叫び声が聞こえましたよ」と笑われました(・_・;

走り終わって、登りの部に参加した友達から聞いた話では、招待選手は第1ウェーブでスタートしたけど、ゲストの館澤選手や福内櫻子ちゃんは最終ウェーブまで参加者皆さんを応援しながら見送って、最終ウェーブからスタートしたとのこと。なにそれー!それなら私も登りの部にすれば良かったー(T-T)と思ったけど、下りのご褒美なしに、登りだけを走るのは無理だったな…。つーか、ピストンの部も見送ってくれよー(わがまま)。

 

館澤ショックを受けつつも、やっと全ての登りは終わって、ここから先はゴールまで下るだけ!地点に到着!!


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下りは走りながら景色も楽しめて、勝手にどんどん進むし、ずっと続くボーナスタイム(^o^)

と言いたいところですが、まず坂が急すぎてコントロール不能。前日にYouTubeで坂の下り方レクチャーを見たけど、スピード出過ぎて怖いくらい。後傾にならない様にと言われても、前傾になんてしたら転ぶ!という感じで、小股にしても小股にしてもスピードは落とせないし、5kmのレースでも出せるか出さないかなキロ4:30切って坂の衝撃を受けつつ走り続ける…。登りでほぼ足を残す作戦が功をなし、下りはなんとか走り切ることができましたが、それでも、一度止まったら走れなくなるかも…という感覚を持ちながら下り続けました。

 

ひんやりしていた空気が少しずつゆるーくなってきて、地上に戻ってきたぞ〜という雰囲気になり、あとちょっと!あとちょっと!とカウントダウンしながら、ゲートが見えた時は「やったー!」と思いつつ、ゴールテープをこまめに準備してくださったていたので、前の方と少しだけ間隔を保って、ゴール!!!

下りの13.5kmはだいたい1時間12分。登りは歩いたので、そんなに速くはないですね(・_・;

5時間以内で完走が目標だったので、3時間11分でのゴールはこれ以上ない結果!!!

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赤やオレンジの点は戦略的歩きや写真撮影・給水を示しています。ほんと高低差えらいこっちゃ!

 

友達のゴールを待ってフィニッシャータオル記念撮影も行い、よちよち歩きで女子更衣室に帰還。ゆっくり着替えと帰り支度ができました。

 

小田原へ移動し、遅めのお昼ご飯を食べて、日帰り入浴で少しでも筋肉をほぐして、帰りの電車へ。登り坂を走るように、小田原から家まではなかなか着かなかった…やっぱり遠い(・_・;

 

今は色々と心配な状況ではありますが、行きも帰りも電車は空いていたし、大会は全く密では無かったし、お昼も時間がずれていたので他のお客さんはほぼいなかったし、とリスクは低めで行動できたはず。

このような状況で参加者にとっても、きっと近隣の方にとっても、安心して参加できる大会を開催してくださった運営の方々に心より感謝いたします。

これまでと同じような形で大会を開催させるのは、まだまだ難しそう。その中で色々と対策してくださり、スタッフも必要最小限で若い方ばかりで(きっとボランティアではなく、有償だと思われる)、コース特性も含めて、とても良い大会でした。あとお天気最高だった(^-^)

 

もし次回があったら…参加したくないけど、参加するかも?!(経験してエントリーするのは完全に変態だー!)

 

走りながら、これまでの大会やイベント、練習会で会ったことある方とたくさんすれ違えました。久しぶりの皆さんもとても元気で楽しそうで、それもとっても嬉しくて楽しかったです。

今回の大会はタイムを競うことは全く考えていなかったので、純粋にみんなで走ることを楽しめて、幸福度が爆上がりでした( ◠‿◠ )

 

そして今朝目覚めて、あまりの筋肉痛に絶望し、1日経ってむしろひどくなる痛みに追い討ちを掛けられています(´;Д;`)